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#5『4足のわらじで見えた、“今しかできないこと”の大切さ』

2025 / 06 / 20

#5『4足のわらじで見えた、“今しかできないこと”の大切さ』

4つの肩書き、4つの役割

理学療法士として働きながら、農業に取り組み、飲食店の運営にも携わり、そして三人の子どもの父親でもある。こうして言葉にしてみると、「どれだけのことをやってるの?」と思われるかもしれません。でも、実際のところ、僕自身は“やりたいこととやるべきこと”をただ必死に追いかけているだけです。

「理学療法士×農業×飲食×子育て」──今の僕は、この4足のわらじを履いて生きています。

事業の中で気づかされた“子育ての本質”

もちろん、大変じゃないと言ったら嘘になります。でも、この働き方を選んだからこそ、気づかせてもらえたことがたくさんありました。その中でも特に大きかったのは、“子育て”についての意識の変化です。

僕にとって事業は、自分の夢であり責任でもあります。やりたいことを形にして、地域に還元したい。そう思って立ち上げた観光農園とカフェ。ですが、その過程で気づかされたのは、事業が忙しくなればなるほど、「子どもと向き合う時間」は意識して作らなければ、あっという間に失われてしまうということでした。

「また今日も保育園?」にハッとさせられた

ある日、娘に「また今日も保育園?」と聞かれたことがありました。その言葉に、ドキッとしました。子どもなりに、“もっと一緒にいたい”という気持ちを言葉にしたんだと思います。僕はその瞬間、胸がぎゅっと締めつけられる思いでした。「仕事だから仕方ない」というのは大人の理屈で、子どもには関係ないんですよね。子どもたちは、ただ「今」を生きていて、「今、そばにいてほしい」だけなんです。

だからこそ意識して時間をつくる

営業後の時間を使って、なるべく子どもたちと過ごすようにしています。「今日はどこに行きたい?」と聞いて、一緒にお菓子を買いに行ったり、子ども達のやりたいことをやる時間を作っています。小さなことかもしれませんが、子どもたちにとってはきっと大切な思い出になると信じています。

また、出勤前の早朝に農園の作業をしたり、夜、子どもたちを寝かしつけた後の時間を使って農作業を進めたり。そうやって“空いた時間”を活用して、なるべく子育てにも携われるように工夫しています。全てを完璧にはできないけれど、自分なりにできることを少しずつ積み重ねています。

自分を奮い立たせるために“話す”

周囲から「仕事しながらやってるの? 頑張ってるね!」「すごいね!」と言っていただくことがあります。本当にありがたい言葉です。でも僕は、自分のしていることが“すごい”なんて一度も思ったことはありません。むしろ、僕はとても怠惰な人間です。すぐ周りに流されてしまうし、気が緩むと何もしたくなくなってしまう。

だからこそ、自分の中で「やろうかな」と思ったことは、とにかく口に出すようにしています。形になるか分からない。でも、誰かに話すことで、自分をちょっと追い込める。そしてその中で、「本当は何がしたいんだろう」と、自分の気持ちが整理されてくる瞬間もあるんです。

不思議なことに、人に話すことで見えてくる景色ってあります。頭の中ではぼんやりしていたことが、言葉にすることで輪郭を持つ。それが自分の中で、「やっぱりこれをやろう」と確信に変わっていったりする。僕にとって“話すこと”は、行動を起こすスイッチみたいなものです。

“完璧じゃない”けど“ちゃんと向き合いたい”

この4足のわらじ生活の中で、全部を完璧にこなせているわけではありません。むしろ、どれも中途半端かもしれない。でも、「子どもが笑ってくれた日」とか、「お客様がまた来るねと言ってくれた日」とか、そういう瞬間瞬間が、「これでいいんだ」と教えてくれます。

やりたいことも、大切にしたい人たちとの時間も、どっちも諦めたくない。だから僕は、今日も自分なりのやり方で、この4足のわらじを履き続けています。子どもたちが成長して、「お父さん、お母さんが一生懸命頑張ってたこと」を思い出してくれたら、それが何よりもうれしいことです。


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