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#9『“農業=ダサい”はもう古い』
2025 / 06 / 27
「農業やってます」って、言いづらかったあの頃
僕が農業に興味を持ち始めたころ、どこかで「農業=ダサい」というイメージを自分の中に持っていたと思います。田舎で汗をかきながら泥だらけになって作物を育てる——そんな姿が、どうしても“かっこいい”とは思えなかったんです。
それはたぶん、メディアの影響や、学校で刷り込まれた「成功=都会で働くこと」という価値観のせいだったのかもしれません。
だから、最初のうちは「農業をやりたい」と口に出すのが怖かった。言ったところで、どうせ「大変そうだね」とか「それって食べていけるの?」って言われるのがオチだろうなって。周囲の反応を気にして、自分の本音にフタをしていた時期もありました。
でも、そんな自分の中の価値観をガラッと変えてくれたのは、“本物の農業”に触れたことでした。
汗を流して育てたものが、人の笑顔につながるという仕事
ブルーベリーに出会い、自分で栽培を始めてからは、毎日が“発見”の連続でした。
水のあげ方ひとつで実の甘さが変わる。土の状態、天候のちょっとした変化で実のつき方が変わる。自然と向き合いながら、細やかに、丁寧に育てるという仕事。
最初はうまくいかないことばかりで、何度も失敗しました。でも、ようやく実ったブルーベリーを食べたお客さまが「甘い!こんなブルーベリー初めて食べた」と笑顔で言ってくれる。その瞬間、心の底から報われたような気持ちになるんです。
自分の手で育てたものが、誰かの幸せにつながる。これって、本当にすごい仕事だなって。
農業は、“かっこいい生き方”そのものだった
僕が今やっているのは、単なる農業ではありません。ブルーベリー観光農園として、自分たちで育て、自分たちで接客し、自分たちで届けている。まさに“顔の見える農業”。
ただ作って出荷するだけではなく、「どうやったらもっと楽しんでもらえるか」「この場所でしか味わえない体験をどうつくるか」まで考える——それは、ひとつの“クリエイティブ”でもあると思うんです。
最近では、InstagramやYouTubeで農作業の様子やカフェ運営の裏側を発信したり、地元の子どもたちを招いて収穫体験を企画したり。“農業”という枠を超えた、新しい形がどんどん生まれているのを実感しています。
そして、そうやって農業に向き合っている姿を見た周囲の人たちから、少しずつこんな声をもらうようになりました。
「忙しそうだけど、なんか楽しそうだね」
「私もブルーベリー育ててみたくなった」
そんな言葉をかけてもらうたびに、「ああ、ちゃんと届いてるんだな」と実感します。
「農業=ダサい」なんて、もう本当に古い。むしろ今は、“農業=かっこいい”時代なんじゃないかと。
「やりたい」と思ったら、それが答え
農業のイメージは、時代とともに少しずつ変わってきていると思います。
でも、大事なのは周りの評価じゃなくて、自分が「やりたい」と思えるかどうか。
僕自身も、最初は農業なんて絶対にやりたくなかった。でも、「自分が心を込めてつくったものを、直接お客様に届けたい」という想いから観光農園という道を見つけて、今があります。
やってみて思うのは、農業は“生き方”そのものだということ。 自然とともに、家族とともに、地域とともに——自分のペースで人生を築いていける、そんな自由で、豊かな道だということ。
これからの時代、「かっこいい」の定義も多様になっていきます。
だから、誰かが決めた「かっこよさ」に縛られるのではなく、自分自身の“納得できる生き方”を選んでいくことが、なによりかっこいいと思うんです。
農業は、その選択肢のひとつとして、これからもっと輝いていける——。
僕は、そう信じています。
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