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#6『SNSでは見えない、地味で泥くさい日常』
2025 / 06 / 24


SNSで見えるのは、ほんの一部の“きらきら”だけ
日々、Instagramを中心に情報を発信しています。写真や動画で伝える日常は、楽しそうで、充実していて、「順調そう」に見えるかもしれません。だけど、あれは全体のほんの一部です。むしろ、SNSで発信していることなんて、1日の中で起こっていることの1%もないんじゃないかと思っています。
僕がSNSで発信している内容は、正直“映えること”ばかりじゃありません。でも、それでも見てくれている方がいるのはありがたいし、期待してもらえるのは本当に嬉しい。ただ一方で、「あれがすべて」と誤解されてしまうのも、ちょっとだけ怖いなとも思います。
本当の現場は、もっと泥くさくて、もっと静か
現実の農業の現場は、めちゃくちゃ地味です。夏の早朝、まだ薄暗い時間にクモの巣をとっていたり、灌水チューブのトラブルがないかひとつひとつ確認したり、水分量が適切かポットを抱えてチェックしたり。誰かに見せたくてやっているわけじゃないし、むしろ誰にも見られたくないくらい格好悪い瞬間だらけ。
カフェの建設のときなんかは、現場で予期せぬトラブルが続出し、丸一日何も進まずに終わったこともありました。段取りよく進むどころか、想定外の調整ばかり。そういう日はさすがに心が折れそうになります。
それでも、日々の小さな手入れや点検、整理整頓の積み重ねが、日常の質を少しずつ良くしてくれているのを実感しています。誰にも気づかれないような、小さなことばかりです。でも、やっている自分にしか見えない変化が、確実にあります。
「映えないことこそ、事業の土台」
農園やカフェが少しずつ形になってきたのも、そういった泥臭い毎日の積み重ねのおかげです。苗木一本一本の状態を見てまわる時間も、機材の分解掃除も、目立たないけど本当に必要な仕事。
目立たないけど、そこが“土台”なんです。見た目がきれいなブルーベリーも、急に実ったわけじゃない。冬の間にしっかり剪定して、春に栄養を蓄えて、やっと夏にあの一粒ができあがる。SNSでは夏の一瞬しか見えないけれど、実はその前の半年こそがすべてだったりします。
“発信すること”の意味も、日々考えている
じゃあ、なぜそんな日々を発信しているのか?
それは、自分の考えや取り組みが、誰かの励みになったらいいなと思うからです。そして何より、「自分自身の備忘録」にもなっているから。毎日作業をして、思ったこと、感じたことを言葉にして記録することで、自分の頭の整理にもなる。
だからこそ、最近は“映えない日常”も、少しずつ発信していこうと思っています。クモの巣をとっている時の姿や、害獣被害にあって落ち込んだ話、カフェの機械トラブルで焦った日。どれもSNS的には目立たないかもしれないけれど、リアルな今の僕の姿です。
地道な毎日が、自分を育ててくれる
派手な成果や結果よりも、コツコツ積み重ねていく日々の方が、僕には向いている気がします。上手くいかないことの方が圧倒的に多い。でもその度に、「じゃあ次はどうすればいいか」と考えながら、また一歩進んでいく。
この繰り返しの中で、少しずつですが、“自分の型”みたいなものができてきた気がします。農業も、カフェも、SNSの発信も、子育ても、全部が連動していて、どれか一つが欠けたら今の生活は成り立たない。だからこそ、派手な結果よりも、地味で泥くさいプロセスを大事にしていきたいと思っています。
誰かの“一歩目”になれるように
僕がこうやって言葉にして発信することが、どこかで「やってみようかな」と思っている誰かの背中を少しでも押すことができたら、それだけで嬉しいです。
SNSで見るのはほんの一部。大半は泥くさいし、しんどいし、地味です。でも、その“地味な日々”を続けることでしか、本当にやりたいことには辿り着けないのかもしれません。そう信じて、また明日も畑に出ようと思います。
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