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#2 ブルーベリー栽培はなぜ難しい?私が直面した5つの壁
2025 / 06 / 17


こんにちは
ブルーベリーファームうすきの伊東健太です。
今回は、私がブルーベリー観光農園を立ち上げるにあたって経験した「ブルーベリー栽培の難しさ」を、リアルにお話したいと思います。
■ 土壌の壁|田んぼ跡地という最悪のスタート地点
私が農園として活用している土地は、もともと80年前までは田んぼだった場所です。
その後は長年使われることなく荒れ地となっていました。田んぼだった場所は水はけが非常に悪く、ブルーベリー栽培には本来向いていません。
そこで選択したのが、大型の「鉢」での栽培——**ブルーベリーバックカルチャー(オーシャン貿易さんのシステム)**という独自の栽培方法です。
これにより、根域をコントロールしながら水はけと通気性を確保し、ブルーベリーにとって最適な環境を整えることができました。
■ 品種選びの壁|観光農園としての魅力を優先
ブルーベリーにはさまざまな系統と品種がありますが、当農園ではサザンハイブッシュ系を中心に栽培しています。
臼杵市の気候にも適しており、観光農園に訪れるお客様に「驚きと感動」を届けたいという想いで、品種を選定しました。
中には非常に大粒な品種や、日持ちは悪いけれど完熟すると格別な美味しさを誇る品種など、市場流通では味わえない希少なブルーベリーも育てています。
「ここでしか食べられない味」を目指しています。
■ 肥料管理の壁|当農園だけの特別な肥料設計
ブルーベリーは肥料を与えすぎても弱ってしまう非常に繊細な果樹です。
当農園では自社の水・気候・品種に合わせて特別にブレンドされた専用肥料を使用しています。
この肥料設計により、栄養のバランスが整い、木に無理をさせずに元気に育てることができます。
年ごとに調整を加えながら、理想的なブルーベリーを目指して日々取り組んでいます。
■ 剪定の壁|翌年の収穫を決める手作業
ブルーベリーの剪定は「どれだけ花芽を残すか」で翌年の収量が決まる重要な作業です。
実をつけすぎると木が疲れて翌年の実が減ってしまう。少なすぎても収穫量が伸びない。
この微妙なバランスを毎年見極めながら、手作業で一本一本丁寧に整えています。
■ 獣害との戦い|自然相手は常に真剣勝負
自然相手の農業では、獣害も大きな壁になります。
昨年はアナグマに侵入され、ブルーベリーの木を折られたり、実を食べられたり、潅水チューブを噛み切られたりと大きな被害が出ました。
今年はその教訓を活かし、侵入経路の全見直しを行い、今のところ被害はゼロ。
日々の点検と細かな管理が欠かせません。
■ 難しさの中にこそ、ブルーベリーの魅力がある
このように、ブルーベリー栽培は決して簡単ではありません。
けれどもだからこそ、自分が真心こめて育てた果実を直接お客様にお届けできた時の喜びは、何物にも代えがたいものがあります。
この喜びを、ぜひ多くの方に体験していただきたいと思っています。
次回は「農園オープンに向けて準備で一番苦労したこと」についてお話しする予定です。
ぜひまた読みに来てくださいね。
もし「こんなこと聞きたいな~」や「観光農園やりたいと思ってます!」みたいな人がいましたら、お気軽にコメントでもDMでもご連絡お待ちしております!
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